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農林業

Agriculture and forestry

農業用施設からの油流出防止について

2021年06月25日

農業用施設からの油流出を防ぎましょう !

(油流出事故処理にかかる多額の費用は、原因者負担(河川法第67条)となります )

「油流出事故を防止しましょう!」のチラシ画像

灯油タンクをお持ちの皆様へ

油流出事故を防止しましょう!

事業者や農業者の灯油タンクから油が流出する事故が毎年発生しています。

その原因の多くは管理不備や操作ミスといった人的ミスです。ひとたび、油が河川などに流出すると、上水道や地下水、農業、漁業等に大きな影響を及ぼす恐れがあります。

特集 令和2年7月豪雨による油漏洩事故

事例:ビニールハウスの暖房に使用する重油のタンクが冠水したことによる重油漏洩事故。昨年7月の豪雨によりタンクが冠水し、最大1900リットルの重油が流出。応急の措置として、消防によりオイルフェンスを設置。その後と対応として、タンク内の残油等を産業廃棄物業者に処理を委託。
※令和2年3月に重油を満タンにしてることが調査の結果明らかとなった。

対策:貯油タンクを使用する際には、1.タンクを固定する、2.防油堤を設置する、3.暖房機を長時間使用しない場合はタンク内を空にするなど漏洩防止対策を講じましょう。

記録的大雨がここ数年頻発しています。今後も大雨が予想されますので、漏洩防止のためには事前の対策が重要です。


チェック項目

油流出事故未然防止チェックリストの画像





 


 

油流出事故未然防止チェックリスト

1.移動タンク(家庭用タンクやドラム缶を含む)

  • 給油中に目を離していないか?(荷物の積み下ろし等で目を離したすきにあふれ出る事故が多い)
  • 蓋はきちんと閉めているか?
  • 転倒しないように安定した場所に置いているか?


2.地上タンク(農業ボイラー用重油タンク、漁業用燃油タンク、家庭用タンクを含む)

  • タンクは固定しているか?(台風や増水時に倒れ、農作物に甚大な被害を与える恐れがある)
  • 油を入れる前に、バルブ(元栓)が閉まっていることを確認したか?
  • 油の漏洩により、入庫量と出庫量にずれが生じていないか?
  • 腐食・老朽箇所を点検・修理しているか?
  • 配管、配管接合部及びぼうごへきのれっか、ひび割れ及び油の漏洩痕はないか?
  • 給油ホースが劣化していないか?またあ、交換を行っているか?
  • 施設等に侵入防止策や施錠を行っているか(農業用を除く)?
  • 防油堤を設置しているか?
  • 暖房機を使用しない期間は、タンクの開閉栓を確実に閉めているか?
  • 防油堤内部に貯まった雨水は、定期的に点検し排水しているか?
  • 地下配管がある場合、どこを通っているか把握しているか?
  • 耕起作業等で配管部分を損傷しないように十分注意しているか?


3.地下タンク(農業ボイラー用重油タンク、漁業用燃油タンクを含む)

  • 法定点検はきちんと行われているか?
  • 地下配管の漏洩点検は定期に行われているか?
  • 油の漏洩により、入庫量と出庫量のずれが生じていないか?


4.油水分離槽

  • 油分の定期回収は行われているか?
  • 油分の処理は、産廃業者委託による処分等、適切に行われているか?


5.事故発生時の対応

  • 油流出事故においては、発生初期の迅速な対応が拡大を防止するうえで重要であることを従業員等に周知しているか(通報等含む)?
  • 通報、応急処置など、初動体制の確認は取れているか?
  • オイルマット、オイルフェンス等の準備は整っているか?
  • 緊急連絡網を整備し、目立つところに掲示しているか?
  • 日頃から緊急時の対処方法や管理について、従業員等に指導徹底しているか?


もし、油流出事故が起こたら・・・

速やかに、所管の消防署、市役所(町村役場)、地域振興局(保健所)に連絡してください。

また、流出先の確認や流出防止対策の実施、流出した油の回収等の応急措置を実施してください。


※万一の油漏洩時に備えて、各種(ガソリンスタンド向け、農業向け、事業者向け)保険への加入をご検討ください。


(注1)農業用施設で使用される重油や灯油などは、危険物として消防法等により貯蔵、取扱いが定められ、罰則規定もあります。

(注2) 油の流出は、自身の作物の生産に支障をきたすだけでなく、周囲の環境を汚染し、地域に多大な迷惑をかけることになります。

(注3) 流出した油の回収や土壌処理などには多額の費用がかかるとともに、生産物の減収にもつながり、農業経営に大きな損失となります。

事故発生の場合

万が一、流失事故が発生した場合は、原因を確認し、可能な限り応急処置を行うとともに、早急に消防署及び市役所へ連絡をお願いします。

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