計画の趣旨
本市はこれまで路線バスやコミュニティ交通の利便性向上に取り組んできました。しかし、公共交通利用者の減少や運転手の高齢化に伴う人材不足、新型コロナウイルス感染拡大による生活行動の変容などにより、公共交通を取り巻く環境は大きく変化しています。また、大規模な企業進出により経済の活性化や人口増加も想定され、公共交通ネットワークを構築することが喫緊の課題となっています。
本計画は、市の公共交通の現状と今後の課題を整理するとともに、市の実態に合った持続可能な地域公共交通の構築を図るため、今後実施すべき施策等を推進することを目的とし、「菊池市地域公共交通計画」を策定しました。
計画の期間
令和7年(2025年)4月から令和12年(2030年)9月までの5年間です。
計画の基本方針
「公助と共助により持続的な移動環境をつくり、人と地域がうるおい・輝くまち、きくち」
菊池市民や菊池市を訪れるさまざまな来訪者が市内外を円滑に移動することができ、移動を通じて人々の生活のしやすさや地域産業の活力が向上する、魅力的で持続的な地域づくりを推進します。
公助による移動サービスの運営に加え、共助の力によって、より細やかな移動サービスを運営し、柔軟で便利な移動環境を創造します。
計画の目標
目標1 すこやかな生活を送れるまちに向け、地域内の移動を柔軟に支える
●小規模かつ多様な居住者の移動ニーズに対応し、健康に住み続けることができるまちを目指します
●地域と交通事業者との連携により新たな交通体系の構築を図り、持続的な公共交通サービスの運営を目指します
●観光事業者と連携して市内の観光周遊時の移動サービスを提供し、地域産業の活性化を図ります
目標2 生活・観光の核として、地域間の幹線的な移動手段を確保する
●自然豊かな環境や豊富な観光資源を活かしながら、周辺地域との従来手段を確保することで、すごしやすいまち・訪れたいまちを目指します
●都市開発や観光流動の動向等を踏まえた幹線軸を確保し、広域的な移動を円滑に支えます
●自動運転等の先進技術を活用しながら、幹線軸の利便性向上と持続性向上の両立を図ります
目標3 元気で魅力のあるまちを目指し、市街地の円滑な移動を促進する
●市街地を周遊する路線バスの利便性向上や、パーソナルモビリティの充実を図り、市街地の円滑な移動を促進することで、中心市街地の魅力向上・活性化を図ります
●まちづくり施策と連携した交通施策の展開によって、ウォーカブルな市街地づくりを推進します
菊池市地域公共交通計画(令和7年4月から令和12年9月まで)
●菊池市地域公共交通計画 菊池市地域公共交通計画(PDF 約9MB)
●菊池市地域公共交通計画(概要版) 菊池市地域公共交通計画概要版(PDF 約2MB)