ヤングケアラーとは
本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的におこなっているこどものことです。
家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められるこども・若者(子ども・若者育成支援推進法第2条7号)と定義されています。 定義中の「過度に」とは、こども・若者が「家族の介護その他の日常生活上の世話」を行うことにより、「社会生活を円滑に営む上での困難を有する」状態に至っている場合、すなわち、こどもにおいてはこどもとしての健やかな成長・発達に必要な時間(遊び・勉強等)を、若者においては自立に向けた移行期として必要な時間(勉強・就職準備等)を奪われたり、ケアに伴い心身的・精神的負荷がかかったりすることによって、負担が重い状態になっている場合を指します。
【ヤングケアラーの例 】
<引用元>
※上記サイトではヤングケアラーについての動画の視聴等ができます。
こどもへの影響
こどもの年齢や成熟度にあったお手伝いや家族の世話は、思いやりや責任感などを育むことにつながります。
しかし、ヤングケアラーは本来大人が担うと想定されているような家事や家族の世話などを日常的に行うなど、年齢に見合わない責任や負担を負うことで、宿題などの勉強に割く時間が十分につくれなかったり、友達と遊ぶ時間がとれなかったり、ケアについて話せる人がいなくて孤独を感じる、ストレスを感じる、寝不足で学校に遅刻してしまうなど心身や将来などに様々な影響がでてしまうこともあります。
まわりの大人ができること
ヤングケアラーを取り巻く状況、感じていることや悩み事、支援を必要としているかどうかは、それぞれ違います。
目の前のヤングケアラーが感じていることや、悩みごとを一緒に考えたり、必要な情報を集めたりできるのがベストではありますが、なかなか難しいことも少なくありません。
そのため、まずはヤングケアラーという存在を認知し、一人で悩みを抱え、孤独になりがちなヤングケアラーに周囲の人たちが気付き、寄り添うことが大切です。
もし、あなたの周りにいつもと様子が違うなと感じるこどもがいたら、まず話を聴いてみてください。なにか困りごとはないか、こどもの声を聴き、一緒に考えることが支援につながります。
福祉、介護、医療、教育など、こどもや家族に関する関係機関の皆様へお願い
ヤングケアラーを把握し必要な対応を行うには、学校の先生方、福祉・介護職員の皆様、医療従事者の皆様の”気づき”や”支援”が大切です。
ケアラーとケア対象者、その家族への適切な支援が確保されるためにも、ヤングケアラーについて理解を深めていただき、関係機関との連携を図られますようお願いします。
ヤングケアラーの相談窓口
・菊池市役所 子育て支援課(こども・女性相談係)
育児・しつけ・子育てに対する不安や悩み、家庭内の問題などの相談
電話番号:0968-25-7214
0968-25-1399(相談室直通)
・熊本県ヤングケアラー相談支援センター
電話受付
受付時間:月曜日~金曜日 8:30~17:00
電話番号:096-384-1000
来所相談
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~17:00 (要予約)
場 所:熊本県精神保健福祉センター2階
料 金
相談は全て無料
※詳しくは熊本県ヤングケアラー相談支援センター(外部リンク)のホームページをご覧ください。