（プレスリリース）「菊池氏遺跡」国指定史跡に正式決定！

報道資料

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　令和５年10月20日（金）の文化庁文化審議会で国史跡として指定の答申がされた菊池氏遺跡が、令和６年２月21日（水）付けで官報告示され、正式に国指定史跡に決定しました。

　本市としては平成16年に国史跡に指定された鞠智城に続いて２件目の国指定史跡です。今後は、菊池氏遺跡の適切な保存と活用のための体制づくりを推し進めてまいります。

※「菊池氏遺跡」の概要（国指定答申時の文化庁報道資料より）

　菊池氏遺跡は、菊池川中流域に位置する九州を代表する中世武士団、菊池氏関連の館跡と宗教施設などからなる遺跡群です。指定されるのは、北宮館跡(きたみややかたあと)、菊之池Ｂ遺跡(きくのいけびーいせき)、北宮阿蘇神社(きたみやあそじんじゃ)です。北宮館跡では13世紀の館跡に関係すると考えられる遺構を検出し、菊之池Ｂ遺跡では、13世紀の河川護岸を確認しました。北宮阿蘇神社には、応永10年（1403）に菊池武朝(きくちたけとも)らが寄進した神像が残っています。

　菊池氏遺跡は中世の本拠地の具体像を示す遺跡群で、そこから中世武士団の領域支配の在り方を明らかにすることができます。また、隈府の遺跡も併せて検討することで、肥後国最有力武士から肥後国守護へと成長する過程を示す重要な遺跡群です。