先日、2月16日(水)に学校約薬剤師の碇野孝之先生をお招きし、全学年を対象とした薬物乱用防止教室を開催しました。例年は各学年に分かれ、実験などを交えながらお話をしていただくのですが、今年度は新型コロナウィルスの影響により、オンラインによる実施となりました。
お話の中では・・・
私たちは世界の宝物
このことを忘れず、自分を大切にしてほしい。(自分だけでなく周りの友達も宝物です。)
薬の正しい飲み方について
- 薬は体調不良の時などにのむもの。
- 決められた量を決められた時間にのむことで効果がある。
(※正しい使い方をしないと副作用が出ることもある。)
- 薬はお水かお白湯でのむ
(※薬と飲み物の組み合わせによっては薬の効果が変化したり、なくなったりすることもあるそうです。)
- 自分に処方された薬は人にあげない、人の薬ももらってはいけない
薬物乱用とは=ルールを守らないこと
- お医者さんや薬剤師さんの指示に従わず、薬を勝手に飲んだり、医療目的でないシンナーなどを吸入したり、違法薬物を使用したりすること。
- 未成年がお酒を飲んだり、タバコを吸ったりすることも含まれます。
(※未成年にお酒やタバコを勧めた人も罰せられます!)
- 薬局に売ってある市販薬や病院から出される薬も正しく使わなければ、薬物乱用になります!
薬物の種類(別名もあります)
- シンナー(アンパン)
- 覚せい剤(スピード、アイス、エス)
- コカイン(コーク、スノウ、クラック)
- ヘロイン(ペー、チャイナホワイト、ジャンク)
- 大麻(はっぱ、マリファナ、グラス、チョコ)
- LSD(アシッド、フェニックス、ドラゴン)
- MDMA(エクスタシー)
- 危険ドラッグ
薬物を一度でも使ってしまうと…
- 薬物を使う(1回くらいなら…)→ひと時の満足→薬が切れると身体的精神的苦痛が起こる
→苦痛を取り除くためにまた使う→今までの量では効かなくなり、量が増える・・・
という悪循環に陥ります。(やめたくてもやめられない・・・)
- 薬物乱用をやめたとしても、脳が薬物の記憶を覚えていて、疲れた時、いらいらした時などに薬物を使用した時のことを思い出し、再度使ってしまうことがある。(フラッシュバック)
- 薬物は依存性が強く、一度薬物を使用してしまうと、自分の意思でやめることが難しく、薬物中心の生活になってしまうそうです。(薬物を使うことを考えることが生活の中心になり、他の日常生活に支障が出てしまう。) そして治療もとても難しいと言われています。
依存症は怖いな…と思うと同時に、私たちの身近にも依存症の危険があるなと感じました。
それはネット依存、スマホ依存です。
ネットやスマホなしでは生活できない、ゲームの事ばかり考えて、他のことが手につかない、生活習慣が乱れる…
など、日常生活に支障が出ている人はいませんか??
この機会にスマホやネットの使い方について振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
碇野先生、貴重なお話をありがとうございました。