9月1日(水)
午後からマナー講座を実施しました。多くの生徒がコミュニケーションに対して苦手意識を持っています。自分の気持ちをうまく伝えられない、話すのが苦手、コミュニケーションが難しい。そう感じている生徒に自信をもって他人と意思疎通が図れるようにすることで、将来の職業選択の一助になればと、2年生の職場体験がコロナ禍の中で実施できなかったため、地域学校協働活動推進員の方、2年部で計画実施されました。1年、3年もオンラインにて同時に視聴しました。
講師にフリーアナウンサー、マナーインストラクターとして各地で講演されている橋本絵鯉子さんをお招きして実施しました。挨拶の意味、お辞儀の角度・所作から相手の印象をよくする話し方、マナーの基本(言葉遣い)謙譲語、丁寧語、尊敬語の正しい使い方、具体的場面を想定した指示の受け方のワークなど盛りだくさんでした。
生徒の感想には、以下のような内容がありました。
- コミュニケーションの中で僕は挨拶やお辞儀があまりできていないことが多いと実感しました。言葉遣いや顔の表現力を少し工夫したら、誰とでも会話できると感じました。
- 僕はアイコンタクトが苦手で相手の目を見ずにおどおどしていたので、次からはちゃんと相手の目を見てピンと背筋を伸ばして話したいです。
9月2日(木)
2年生は1日のマナー講話に続き、職業講話を聴きました。菊池市役所、きくちひかり保育園栄養士、JA菊池、菊池温泉旅館組合の4事業所よりそれぞれ30分弱の短い時間でしたが、自己紹介から現在の職業へ至る経歴や仕事内容について詳しく話していただきました。
市役所の仕事は、すべて共通して言えるのは、市民への奉仕者ということでそれぞれの課で住民サービスが行われている。現在の所属する商工観光課で扱っている内容として菊池にある工業団地を説明していただきました。コンビニで売っているおにぎりなども菊池の工場で生産されている。
保育園の栄養士の仕事として長年働いてきて、毎年入ってくる子供たちが変われば、仕事内容も変わってくる。仕事の内容については、年齢に応じた食事の献立の立て方、季節にあった食材を生かす工夫、食物アレルギーへの対応など大変な仕事もあるが、子どもたちの笑顔でやりがいを感じると話されていました。
JAの仕事は多岐に分かれていて、私は、保険に関する仕事をしている。保険の営業は、人とのコミュニケーションがとても大切。自分の話すことは相手に100%伝えなければならない。相手の話すことは、70%を100%に補う能力が必要である。お客さんの気持ちの部分をくみ取ることができなければ、仕事はできない。
旅館業の仕事で生徒からの質問の「迷惑な客はどれくらい来ますか。」と「この仕事をするうえで楽しいことは何ですか。」は関連があって、そのお客さんからの苦情、批判を真摯に聞き、対応を考え、名前を覚えてもらい、そのお客さんからまた予約の電話をいただく時がこの仕事の楽しいところである。文句を言ってもらえることは、チャンスをいただいていることだ。
様々な仕事について、講話を聴くことでその仕事に対する理解が深まり、将来の職業について考える機会とすることができました。