良い睡眠でこころも身体も健康に〜睡眠は脳と心の栄養です〜
心の健康は、生活の質を大きく左右します。こころの健康を保つには多くの要素があり、適度な運動やバランスの取れた栄養・食生活は、体だけでなくこころの健康においても重要な基礎となります。また、十分な睡眠をとり、ストレスと上手に付き合うことはこころの健康に欠かせない要素となっています。
1日の3分の1近くを占める睡眠には、体や脳を休め、疲れを回復させるなど、重要な役割があります。睡眠の量が不足したり、質が悪くなるなどの睡眠不足になると、判断力の低下や集中力・注意力の低下などだけではなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症にもつながることがわかってきました。さらに、うつ病をはじめメンタルヘルスにも大きく関係しており、日々のストレスと上手に付き合いながら、こころの健康を保つためには十分な睡眠が必要であるといわれています。また、睡眠は成長ホルモンの分泌を促進し、細胞の修復や成長を促しますので、脳や身体の発育途中にある子どもにとっても大切なものです。
毎日の睡眠しっかりとれていますか?
適切な睡眠時間というのは、人それぞれです。睡眠で大切なのは量より質です。質の高い睡眠とは、朝、目覚めたときに「ぐっすり眠った」という感覚が得られる眠りです。
快眠のための過ごし方〜生活にメリハリを!〜
朝
・決まった時間に起床
・太陽の光を浴びる(朝、目覚めたらカーテンを開けて自然光を浴びましょう)
・規則正しい食事
※朝に太陽の光をしっかり浴びると体のリズムが調整されます。
昼
・昼寝(午後1時〜3時の間で30分以内。長く眠ると眠りが深くなり、脳と体が休息モードになってしまい、かえって頭がぼんやりしてしまいます)
・趣味や人との付き合いなどで過ごす
・明るいところで過ごす
※楽しい笑いのひとときを。笑いは脳を活性化させ、免疫力を向上させます。
夕方
・軽い運動(午後5時頃がおすすめ)
※夕食から入眠までに居眠りしないこと!
夜
・脳と心身をリラックスさせて(心が落ち着く音楽などを)
・お風呂はぬるめに(就寝の2〜3時間前がおすすめ)
・就寝前は、アルコール・コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲食物は避けて
・就寝前にパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどの画面を長時間見ることは
控える(睡眠を促すメラトニンというホルモンが出にくくなりなかなか眠れなくなったりして、睡眠の質が低下します)
・寝言で悩み事を考えない
不眠には4つのタイプがあります!
・夜、寝つきが悪い(入眠困難)
・ 夜中によく目が覚める(途中覚醒)
・ 朝なかなか起きられない(起床困難)または朝早く目が覚めてしまう(早期覚醒)
・ 寝ているのに眠った気がしない(熟眠困難)
睡眠に問題が生じて、自らの工夫だけでは解決しないと感じた時は、早めに医師などの専門家に相談しましょう。睡眠薬は専門家の指示で使用しましょう。
参考
▷休養・こころの健康 e-ヘルスネット(厚生労働省)
▷早寝早起き朝ごはんで輝く君のみらい(文部科学省)
追加情報
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