最近の韓国の新聞報道では、小学生に「子どもの日に何をしたいか」というアンケート調査をしたところ、48%がおもちゃなどのプレゼントやお小遣いがほしいと答えたそうだ。しかし「親との時間が欲しい」と答えた子どもも多く、特に女子生徒の40%は「家族と遊びに行きたい」と回答。これは女子生徒の中で最も多いものだった。
こうした子どもたちの回答を受け、ある専門医は「子どもたちにとって意味ある贈り物」についてこう助言した。「大人になって辛いことがあった時、最も慰めになるのは子どもの時に経験した親との良い思い出である。それは思い出しただけで口元に笑みが浮かぶ。楽しく温かい思い出を出来るだけ多くつくるように」。
無条件に愛され、楽しかった幼年期の経験は、思春期はもちろん、大人になっても人生の困難を克服し、前に進むのに大いに役立つ。
また「親は子どもたちに手書きの手紙を書くように」とも助言した。子どもを愛する心を文章で伝え、その手紙をとっておくと、親との会話が難しくなる思春期にも、子どもは親がどれほど自分を愛し、大事に思っているかを思い出すという。親の愛が子どもたちへの「最高のプレゼント」ということだ。
韓国では今、母親を亡くした一人の子どもの詩が話題だ。2016年、全羅北道教育庁が主催した子ども作文公募展で子どもの詩部門最優秀賞を受賞した作品が歌になり、広く知られている。亡くなった母親を慕う子どもの気持ちが高く評価されたそうだ。 その一部を紹介する。
お母さん大好き/お母さんありがとう/お母さん安らかに休んでね
世界で一番食べたいのは/お母さんが作ったごはん
でも もう食べれないね
これからは私がお母さんに作ってあげるね
お母さんが好きだったおかずを/いっぱい作ってあげる
でもお母さんのごはんが恋しい
世界中で一番逢いたい/見たいのはお母さんの顔
子どもたちへの本当の贈り物は、時間が経っても変わらない健全な価値観と、親との時間や愛を与えることのようだ。