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韓国発見シリーズ65 「ヒーリング産業」の全盛時代(2019.1)

2019年12月04日

韓国の有名な月刊誌「新東亜」9月号によると、韓国では年々一人世帯が増加している。2045年には世帯全体の3分の1を超えるという見通しだ。そのため最近は孤独に対処するための「ヒーリング産業」が全盛期と報じられた。

韓国リサーチの調査結果を見ると、一人世帯回答者のうち10%は「孤独感を感じていない」と答えたが「おおむね寂しさを感じる」が11%、また「よく寂しさを感じる」が30%で、結果、一人世帯の41%が生活に孤独感があることが分かった。このような背景もあり、一人の自由は確保しながらも心理的な慰めを得ようとする人々のための「ヒーリング産業」が大きく成長している。

まず身近なところでは、心のセラピーを扱った本が人気だ。米国の心理学者ピーター•ホリンズの著書はとても人気で、出版後、売上ベストセラーの上位圏を常にキープしているそうだ。

2番目に挙げられるのは、若者の間で人気の、スマートフォンを利用して匿名で心理カウンセリングを受けられるアプリ。相談専門資格証取得者などカウンセリング会社が定めた基準を満たした相談員を採用し、モバイルで相談を受け付けるアプリの加入者は40万人にも上るという。

3番目は「ペット型ロボット」だ。最も注目されているのは子犬型ロボット「アイボ」だという。 本物のペット犬と変わらないような行動を取るそうだ。

4番目は、最近発売されている、人間と基礎的レベルの対話ができる「人工知能(AI)スピーカー」だ。科学技術が人間の話し相手である。

ある精神科専門医は「最近の人の多くは、うつ病や無気力症として来院するが、本当の問題は心の奥深いところに寂しさがある場合が多い。人間は他人の反応に大きく影響される存在だ。自分が何かを上手にやっても褒めてくれる人がいなければ、人生の意味を失ってしまう」と話した。

本当の満足とはデパートで買う「物」ではなく、誰かを愛したい、愛されたい。認められたいという「心」の満足だと思う。

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