泗水中学校の生徒が、菊池飛行場の元少年飛行兵、前田祐助(まえだゆうすけ)さんの戦争体験談をもとに紙芝居を制作。11月20日(土)に泗水公民館で完成発表会が行われました。
前田さんは、1944年に陸軍航空通信学校菊池教育隊に16期生として入隊。翌年の5月13・14日に、2度にわたる米軍機による空襲を経験しています。
実際に紙芝居を聞いた前田さんは、「空襲を受けたあの日を感じた。平和のありがたさを表現してもらうことができ、感謝しています」と話し、今後も戦争を語り継ぐことへの大切さを語っていました。
当日は40人ほどが来場し、紙芝居を見た人たちからは、「当時の様子を知ることができ、戦争の怖さを改めて感じることができた」「もっと戦争体験を多くの人に伝えてほしい」との声がありました。
生徒たちは今年の8月から紙芝居の制作に取りかかり、読み聞かせの練習も行い、ようやくこの日を迎えました。「戦争体験談を聞き、紙芝居として制作し、披露できて良かった。紙芝居を通して、戦争の怖さと平和の尊さを次の世代に伝えていくことができれば」と生徒たちは話していました。
今回の取り組みは、菊池飛行場の記憶と戦争遺跡の保存を目的に活動している「菊池(花房)飛行場の戦争遺産を未来につたえる会」(倉沢泰(くらさわやすし)代表)の企画・協力の下に行われました。
今後は市内の小学校で紙芝居を語り継いでいく予定です。なお、今回制作された紙芝居は、泗水中の生徒らが音声を吹き込み、デジタル紙芝居としてきくち圏域電子図書館でも閲覧することができます。下記から、ぜひご覧ください。