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市長メッセージ

Message from the Mayor

新年のごあいさつ 2016

2016年01月06日

自信と誇りを持って「安心・安全の癒しの里」実現のために

新年明けましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、気持ちも新たに輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申しあげます。

昨年は、欧州での難民問題や頻発するテロリズムが、世界に大きな不安定感をもたらしました。また、中国経済の減速が世界にさまざまな影響を及ぼし始める中、TPPが大筋合意されるなど、わが国も大きな転換点を迎えました。一方本市では、阿蘇噴火に伴う降灰や台風15号の直撃により農作物に大きな被害が出るなど、自然の脅威を再認識させられました。被害に遭われた方々には、あらためて心よりお見舞いを申し上げます。

さて、本市は昨年3月に合併10周年を迎え、新庁舎建設も始まるなど大きな節目を迎えました。しかし、少子高齢化が進み国からの地方交付税は年々減額されていくなど、大変厳しい時代を迎えています。これからは地域の資源を生かし、智恵と工夫を結集して、着実で具体的な行動につなげることが必要ではないかと考えます。

昨年「米・食味分析鑑定コンクール世界大会」で、菊池米が2部門で最高賞の金賞を受賞したのは、正にこの好事例です。国際大会に照準を合わせて進めてきた菊池米食味コンクールでは、農家の方々が切磋琢磨し、技術研修会にも熱心に参加されるなど大いに努力されました。本年は国際大会が本市で開催され、多数の来客が見込まれます。まさにチャンスは待つものではなく、自分たちの努力でつくり出していくものです。

今春には日本最大規模のレガッタ競技が斑蛇口湖で開催され、数千人規模の宿泊ニーズが見込まれます。こうした「外貨(市外からのお金)」を取り込んでいくことが市の発展には不可欠です。交流人口を増やすことは、定住人口の増加と同様の経済効果をもたらします。そのためには、水・温泉・食・歴史文化といった菊池ならではの素材にさらに磨きをかけて、魅力のある場所や商品に育てていかねばなりません。

ことしは、特に菊池一族の歴史文化に焦点を当て、関係市町村と連携しながら一族の足跡をたどり、物語をつむぎ出し、埋もれた点を線につないで菊池ファンの拡大につなげていきます。あわせて、数十万人いるとされる全国の菊池(菊地)さんのネットワーク化を進めます。こうした固定ファンづくりが、今後の観光・物販・定住など幅広い分野での大きな資産となってくると確信します。

菊池の未来は、私たち全員の智恵と行動次第で決まります。天から授かった菊池の素材は一級品。自信と誇りを持って市民力を結集し、次世代のために安心安全の癒しの里を築いていきましょう。

皆さまにとりまして、本年が健康で笑顔と幸せに満ちた明るい一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

平成28年 元旦 菊池市長 江頭 実

地方創生につながる議会運営を目指して

年頭に当たり、議会を代表して謹んで新年のごあいさつを申し上げます。市民の皆さまにおかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。平素から議会に対しまして多くのご支援とご協力をいただき、あらためて深く感謝申し上げます。

昨年は国の経済対策はあったものの、生産年齢人口の減少などにより個人消費の拡大はなかなか難しく、特に地方では景気の良い実感はありませんでした。本市でも、秋にプレミアム商品券を販売され、一定の効果ありとはいえ、農林業、商工業、観光業などは依然として厳しい状況でした。特に、大筋合意となったTPPが本市の基幹産業である農畜産業へどれほどの影響を与えるものなのか、議会としても引き続き注視する必要があります。

昨年春には合併10周年を迎えました。時の流れの早さを感じつつ、合併に尽力された先輩諸氏のご労苦をしのび、その思いを忘れることなく議会活動に精進しなければならないと感じました。その思いを基に、市民の皆さまの声を聞くよう努めてきました。議会報告会も3回目を数え、議員や議会のあり方について厳しい指摘や苦言がありました。医療や介護の将来不安に基づく要望や、地域の活性化の具現化について期待も寄せられました。議員としての覚悟を新たにした4日間でした。

11月には本庁舎増築工事、12月には生涯学習センター新築工事の起工式も済み、今春から着工します。建設場所や工法など審議を重ねる中で決定が遅れましたが、議決した議会の責任を考えるとき、市民の皆さんに喜ばれる施設であってほしいと願います。本年度中には総合支所のあり方についても一定の議論をまとめなくてはなりません。効率化、住民の利便性、周辺地域の活性化など、相反する問題をどう判断していくのか、議会の真価が問われます。

議員として、市政の事務事業に精通するために、各自研さんを続けています。まずは新年度の予算審議から全員で問題を共有できるよう努めていきます。小さな事でも「新市において調整検討」として持ち越された事案などの検討も進めるべきと考えます。

国は地方創生の旗を振りますが、地元では活性化策が見出しにくいのも現実です。しかし、地域で催されるイベントなどを訪ねる中で、手づくりの地域の力を感じるときがあります。それらを深堀りし本当の地方創生につなげるならばと思います。

小さな事を積み重ねながら、市民の皆さまの福祉の向上を目標に、ことしも精一杯議会活動、議会運営に努めていきます。

市民の皆さまのなお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、この1年が皆さまにとって幸多い1年でありますようにご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。

 平成28年 元旦 菊池市議会議長 森 清孝

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