近年、都市部の住民が田舎暮らしに憧れ、移住を希望する例が増えてきています。その背景には、価値観の変化があるようです。ものが溢れ便利になったはずなのに、多くの人は都市生活に豊かさを感じられなくなりました。むしろ田舎にこそ「自然の恵みを感じながら、健康的で人の触れ合いに満ちた豊かな生活」があることに気付き始めています。

こうした人々が愛読する「田舎暮らしの本」という月刊誌があります。最近、その雑誌で「日本『住みたい田舎』ベストランキング」が発表され、本市が初出場ながら全国約300市町村の中で16位に選出されました。熊本県ではトップで、特に「福岡から通いたい田舎」ではNO.1でした。

菊池に移住された多くのご家族から「自然環境と食べ物が素晴らしく、住みやすい」とよく聞かされます。住みやすさとは住宅の質ではなく、集落の雰囲気や人の優しさから感じる安心感だそうです。それは私たち自身が創り出すもの。そういう意味では「暮らしたい田舎全国NO.1」は手の届く目標ではないでしょうか?　自然の恵みに甘えることなく、集落の景観維持や互助共助など、私たちの日々の生活に磨きをかけて、「自慢したい田舎」を創り上げましょう。