先日、主要なダム所在地の自治体による「地域に開かれたダム協議会」の総会が本市で開催されました。全国各地より自治体首長や国交省の関係幹部が集まり、竜門ダムの紹介やダムの活用による地域活性化の事例など、さまざまな情報・意見交換が行われました。

そうした全国の相対比較の中で目立つのは竜門ダムの際立った優秀さです。特に流域の農業生産拡大に大きな役割を果たしたほか、海岸地域の工業用水としても貢献。2年前には通水15周年を記念して、流域の関係者による感謝祭まで開催されたほどです。また水力発電を活かした電気代などの運営コストが低いのも特徴です。これもひとえに、先祖伝来の土地をご提供下さった水没地区の皆様のご理解と迅速なご決断のおかげです。

近年多発する大水害のために、河川やダムにはマイナスのイメージがつきまといますが、菊池川流域にとっては竜門ダムはありがたい恵みの源。本市ではさらに斑蛇口湖周辺を観光資源としても活用していく方針です。ボート競技に加え、近年人気のキャンプやカヌー遊びなど、さまざまな野外レジャー基地としての大きな可能性を秘めています。また数年来、民間団体のご尽力で山桜の里作りも進んでいます。こうした野外レジャーは老若男女を問わず人気があり、温泉や食との相性も良く滞在時間が長くなるのが特徴です。竜門ダムが水だけでなく、観光客をとどめる「人間のダム」になることを大いに期待しましょう。