緊急情報はありません

市長メッセージ

Message from the Mayor

平成31年(令和元年)11月 vol.67 人生という舞台

2019年11月22日

この秋、2つの演劇が本市で上演されました。1つ目は第3回菊池市民劇。今回は「菊池の夜明け」と題し、2千年以上も時代をさかのぼった米づくりの始まりの物語です。原作脚本・演出から会場運営に至るまで全て市民の手作り。1ヶ月半の短い準備期間とは思えない素晴らしい熱演でした。

2つ目は、劇団前進座による本格演劇「ちひろ」の上演です。可愛らしい子どもの水彩画で有名な画家いわさきちひろさんの生き様を描いた作品で、昨年から日本全国を巡業公演しています。

ちひろ役の主演有田佳代さんは菊池市の出身。8歳の少女だった彼女が初めて舞台演劇を見て感動し、その後ミュージカル劇に出演して演劇の道を目指すこととなったその共通の場所は菊池市文化会館でした。しかも最初に見た演劇とは偶然にも前進座の公演だったそうで正に運命の出会い。演劇人生の扉を開いてくれた故郷に恩返しをしたい。彼女の熱い思いから今回の上演が実現したものです。

演劇は限られた舞台設定の中で、観る側の想像力が必要です。今回、多くの子どもたちが生の舞台を経験しました。子どもの可能性は無限です。第2の有田さんが生まれるかもしれません。触発されてさまざまな夢に挑戦してみる気持ちが芽生えるかもしれません。人生そのものが、自分が主役で筋書きのない舞台。今回の体験がこども達の人生舞台の展開を何か変えるのだろうか。考えるだけで思わず、頑張れ!と声が出そうです。

トップへ戻る