猛暑の続く8月初旬、民間団体の主催で、小学生向けの楽しい川遊びイベントが迫間川で開催されました。炎天下でも川の中は天然のクーラー。座学やソーメン流しの後、獲った魚に触れたり、水鉄砲バトル、カヌー体験で子ども達は大はしゃぎ。子ども達の輝く眼と幸せいっぱいの笑顔に久しぶりに賑やかな川辺となりました。

このイベントは、国交省と熊大の支援で進めている本市の「かわまちづくり」の一環です。昔は川と町が暮らしの中でつながっていました。まだ学校プールがなかった私の小学生時代、地区指定の川が子どもの泳ぎ場でした。飛び込みや魚とり・いかだ遊びと、自然のままのテーマパーク。また当時は町なかに水路が引き込まれ、野菜や茶碗の洗い場もありました。

その後の社会・経済の発展とともに、いつしか川は私達の暮らしから遠ざかり、むしろ時折災害をもたらす危険なものとなりました。しかし、川と町がつながった暮らしこそ、最高の教育環境であり、エコな生活の原型だと思います。本市の「かわまちづくり」とは、私達が文明発展と共に忘れかけた大事なもの=「人と自然の調和の取れた暮らし」を国の支援を受けこれから数年かけて菊池市で手がけて行く試みです。散歩しながら町と川を回遊し、気軽に水辺を楽しめる環境を整備していきます。これからは生活の量から質が求められる時代。言うならば地方創生の中で、大事な幸せの源をもう一度再発見する試みです。