文化の秋にあわせて、市では二人の著名人による講演会を開催しました。一人目は池上彰氏。NHKの「週刊こどもニュース」や、分かりやすいテレビニュース解説で有名です。『学び続ける力』と題した講演では、「世の中の動きは常に新聞紙上に存在する。それを読み取る眼と、自ら考える力が何よりも重要。そのためには、なぜ?と疑問に思う心と好奇心が必要。学びによる発見は暮らしを楽しく豊かにする。」と生涯学習の意義を強調されました。その後、地元高校生との白熱教室も開催しました。

二人目は作家の北康利氏。人物評伝の第一人者です。『西郷隆盛と菊池の未来』との演題で、西郷どんを含め多くの偉人に共通する「志(こころざし)」の大事さを力説されました。「歴史上の人物に共通するのは、未来を見る力と、郷土や社会に対する感謝や恩を忘れない心。国の未来とは、自分たちにとってよりよい環境ではなく、子どもたちの未来を思うことである。郷土への強い愛情を持った子どもたちが育てば、地域や国が発展する。自分たちは子や孫のために損して死んでいく。そうしないとこの国の未来はない。」魂をわしづかみにするような熱いメッセージに、会場全体が興奮と感動に包まれました。会場を出る時、凛とした気持ちで背筋が数センチ伸びた気がしたのは、秋風のせいでしょうか?