5~6月にかけて、県内で農業機械による農作業負傷・死亡事故が数件発生しております。
トラクターを使用する際は、走行中の転倒・転落や、修理・点検時の事故等に十分ご注意ください。
トラクターでの作業中に多い事故
1.走行中に機械から転倒・転落
- 転倒・転落事故は、路上だけでなく、ほ場でも同じくらい発生しており、特にほ場の出入りはバランスを崩しやすく注意が必要です。
- 直角カーブ・鋭角カーブ・坂道を走行しているときや狭い道幅・草むらで路肩・境界が不鮮明な場合に起こりやすい。
- 対策:ブレーキの連結ロックの徹底、走行スピードを抑える。
2.作業機の取替・修理時の事故
- 対策:手順に沿って作業を行う。
3.乗降中の転落
- 機械の大型化により車高が高くなったことで多く発生するようになった。
- 対策:降車時は後ろ向きに降りる。滑らない履物を履く。
4.機体との接触、巻き込まれ
- 機械が回転しているときに、手足や衣服が巻き込まれる。
- 足を滑らせた際に、トラクターに激突。
- 対策:作業に適した服装、機械に近づくときはエンジンを切る。
以下の内容は「「トラクターや田植機でのほ場の出入りに注意」のポスター画像」を文字起こししたものです。
トラクターや田植機でのほ場の出入りに注意!! 農機からの転落、事故が発生しています。
トラクターの転倒死亡事故場所別発生率(農水省調べ 平成3年から平成7年)
ほ場 46%
道路 45%
施設等 9%
転落・転倒事故は路上だけでなく、ほ場でも同じくらい発生しています。
特にほ場の出入りはバランスを崩しやすく注意が必要です!
安全にほ場に出入りするための9つのすすめ
- 畦に直角に向ける
- 左右ブレーキの連結
- 前輪増速機構の解除
- ロータリーを止め、地面にすらない位置まで下げ、重心を低くする
- 十分低い速度段にする
- 途中で変速しない
- できるだけゆっくり発進する
- 勾配が大きい場合、後進や歩み板を使用しましょう
- 進入路の状況を確認する
注意
進入路の下がえぐれていると、後輪がはまり下に沈むため、前輪が浮きやすくなり後方転倒のおそれがあり危険です。
トラクターは三輪車と同じでバランスを崩しやすい乗り物です
タイヤも大きく重心位置が高いため、ある傾きを超えると設置点の外側に重心位置がきて、一気に転倒する恐れがあります
前車輪軸が1点指示のため左右前方にバランスを崩しやすく、バランス的には三輪車と同じです
お問い合わせ
熊本農林水産部生産経営局農業技術課
電話番号:096-333-2380
ファックス番号:096-381-8491