御松囃子御能保存会が第42回伝統文化ポーラ賞を受賞しました。
公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団は、日本の伝統文化を通じて「豊かな社会と文化の向上」に寄与することを目的に、昭和54年(1979年)に設立された団体です。今回その顕彰事業にあたる伝統文化ポーラ賞地域賞に、菊池の松囃子を伝承する御松囃子御能保存会が選ばれました。
賞の贈呈式は12月13日(火)、東京都で行われました。
(後列一番左が保存会会長の田嶌さん)
今回の賞の選考にあたっては、79件の候補案件のうち優秀賞2件、奨励賞1件、地域賞5件が選出されています。御松囃子御能保存会は、南北朝以来の歴史をもつ国指定重要文化財「菊池の松囃子」の継承に尽力するほか、狂言の継承にも力を入れており、小中学校への指導も行っています。今回、その功績が認められ地域賞を受賞されました。
また、12月10日(土)~18日(日)にかけて、ポーラ ミュージアム アネックス(東京都中央区銀座)において第42回伝統文化ポーラ賞受賞者記念展「Birth」として展示会も開かれました。
展示会では「菊池の松囃子」の紹介映像が公開されました。
12月19日(月)、御松囃子御能保存会会長の田嶌晴雄(たしま はるお)さんと副会長の田上清敏(たのうえ きよとし)さんが、市長を表敬訪問されました。
(右が御松囃子御能保存会田嶌晴雄会長、中央が田上清敏副会長)
田嶌さんは「こうした賞をいただけたことは活動の原動力になります。今後もますます頑張っていきたいです。今回は特に狂言の活動が認められたものなので、より一層後継者育成を図っていきたいです」と話され、田上さんも「(菊池の松囃子の際に田上さんが演じている)老松の後継者を考えていかなければいけません」と今後の課題である後継者育成について口にされていました。
市長は「保存会の長年の活動が顕彰されたことは、大変すばらしいことです」と功績をたたえ、「菊池の松囃子のわかりやすい周知や、市内各保存団体を集めた鑑賞会などができればと考えている」と語りました。