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人権・同和教育シリーズ210

2022年12月11日

第17回菊池市人権フェスティバル特選作品

作文の部

「個性が認められる社会をめざして」 菊池南中学校 3年 田上 桜

みなさんは「完璧な人」という言葉を聞いて、どんな人が完璧な人と考えますか。「何もかも百点な人」文字通りでいったら、そうなると思います。ですが、一つも短所を持っていない完璧な人は本当にいるのでしょうか。

私は、いないと考えます。みんな何かしらの長所や短所があるはずです。ですが、自分の長所を見ず、短所やコンプレックスばかりを見て「完璧」に無理になろうとすることは必要でしょうか。だれだって「私もあんな風になりたい」「あの人がうらやましい」と感じることはあると思います。ですが、わざわざ自分のコンプレックスを消す必要はないなと考えました。そう考えた理由は偶然に見た一つの動画からでした。

私にもコンプレックスがあります。それは、肌の色がみんなより黒いことです。子どもの頃はフィリピンに住んでいたので、「色が黒い」と言われることはありませんでした。ですが、4歳で日本に来たときから、肌の色についてよく言われるようになりました。はじめは、気にしていなかったのですが、小学校に入りあまりにも肌の色について言われるので、自分の肌の色に違和感を感じてきました。「自分はそんなに変なのか」と考えるようになりました。肌の色を白くしようと、いろんな事を試しましたが、フィリピンハーフであったり、屋外でスポーツをしていることもあり、変わりませんでした。クラスの人に肌の色でイジられることもよくありました。私は、自分がばかにされたように感じました。同時に、「自分は、なぜみんなと同じような肌の色じゃないのか」と自分のことも嫌になりました。

ですが、6年生になったとき、一つの動画を見ました。それは、アリアナ・グランデが楽しく歌っている動画です。アリアナ・グランデは、少し肌が黒めでしたが、とても魅力的に見えました。その時から肌の色は白くなくてもいいんだなと感じました。

その後、私は肌の色について言われる事があっても気にしなくなりました。肌が黒くても白い人とは別の魅力があることに気づいたからです。今は無理に白くしようとも思わなくなりました。人から変と言われても自分のコンプレックスを自信にかえれば自分自身を愛することも出来ると思いました。今は、自分の肌の色は気に入っています。

今でもまだ黒人差別をする人がいます。人の個性をつぶすようなことは絶対にしてはいけないと思います。個性があるからこそ、人は魅力的に見えると思います。自分の短所をも長所にかえることが出来る人こそ「完璧な人」ではないのでしょうか。みんなが人と違う個性を大事にすれば、個性が認められる社会になることに繋がると思いました。

ポスターの部

「みんな平等」泗水東小学校 6年 田中 江芽(こうめ)

ポスター「みんな平等」の写真


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