11月 8日は「いい歯の日」です。
いつまでも美味しく食事をとるためには、毎日のお手入れで健康な歯を保つことが重要です。生涯自分の歯で楽しんで食べられるように8020達成を目指しましょう。
【8020運動とは?】
「8020運動」は、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
少なくとも歯が20本あれば、ほとんどの食べ物を噛んで食べることができるため、20本を維持し食事を楽しみながら健康に過ごそうというものです。8020達成で健康寿命の延伸や、笑顔でおいしく食べられる人生が期待できます。
歯を失う主な原因の第1位は歯周病、第2位がむし歯です。どちらも進行すると、歯を失うだけでなく全身の健康状態に悪影響を及ぼします。しっかりと予防、治療することが大切です。
歯周病は“万病のもと”
歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(歯垢)にすみつく「歯周病菌」によって、歯ぐきに炎症が起こる感染症です。重症化すると歯が抜け落ちてしまいます。さらに歯周病菌や炎症物質が、歯ぐきの血管から血流にのって全身をまわり、さまざまな病気を引き起こすことがあります。
| □歯ぐきに赤く腫れた部分がある □口臭がなんとなく気になる □歯ぐきがやせてきた □歯と歯の間にものがつまりやすい □歯をみがきたあと、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じったりすることがある □歯が浮いたような感じがする □少しグラつく歯がある □歯ぐきからうみが出たことがある |
〇チェックが1~2個 歯周病の可能性があります。歯みがきの仕方を見直すと同時に、歯科医師に相談しましょう。 〇チェックが3個以上 軽度あるいは中等度歯周炎以上に歯周病が進行しているおそれがあります。 早めに歯科医院を受診しましょう。 |
歯周病は自覚がないまま進行します。
定期的に歯科健診を受けて歯とお口の状態をチェックしましょう。
そして、歯みがきの指導も受けましょう。
歯周病対策
1 生活習慣の改善
・禁煙
・疲れやストレスをためこまない
・歯ぎしり・食いしばりに気をつける
・ 食事は規則正しく、よく噛む
2 みがき残しのない歯みがき習慣
・歯垢がたまりやすい場所を重点的に (歯と歯の間・歯と歯ぐきの境目・奥歯のかみ合わせ)
・フロスや歯間ブラシの活用を
※歯ブラシだけでは歯と歯の間のプラーク(歯垢)は60%しか落とせません。しかし、デンタルフロスを使うと約80%、歯間ブラシの併用では85%のプラーク(歯垢)を落とすことができます。
歯と全身の健康を守る!歯周疾患検診
歯周病の早期発見は、歯の喪失を防ぎ、全身の健康維持に役立ちます。歯周病は、15歳以上の2人に1人がかかっているといわれる程、患者数の多い病気です。
菊池市では、節目年齢の方(令和8年3月31日現在、20歳・30歳・40歳・50歳・60歳・70歳)に歯周疾患検診の助成を行っています。今年度まだ受診されていない方には、受診券を送付しています。気になる症状がなくても、この機会に検診を受診し、歯をはじめとした全身の健康を保ちましょう。

