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韓国発見シリーズ56 「日韓、結婚式文化の違い」

2017年06月30日

日韓、結婚式文化の違い

「あたしンち」で有名な漫画家けらえいこさんの結婚生活マンガ「セキララ結婚生活」が韓国語でも出刊され、両国の結婚文化が関心を集めているが、その違いが意外に面白い。


例えば結婚式招待状である。韓国ではある程度の顔見知りならほとんど招待客として招待される。参加の可否は問わず招待状を出すのが慣例だ。招待状を「まく」という表現を使うほどに普段親密でない知人にも招待状を渡す。それは結婚式費用を賄うためでもある。結果、結婚適齢期の知人が多いほど毎週末は結婚式に行くことになる。「今まで人のために出したご祝儀はいくらか」と考えると自分の結婚式でも大勢招待してそれまでの分を取り戻そうとする。しかし結婚式全体は30分も無いほどの短いものである。一方日本では招待客が座る席に一人一人名札を置けるというのは韓国側からみると小規模だ。式全体の進行も秩序正しく整然とした感じである。


次は平均祝儀だが、韓国の平均祝儀は5万ウォン(約5千円)である。式場に行って祝儀だけ渡して帰る客も多く、時には口座振込みで祝儀を送ったりする。


また韓国では団体写真を撮るときの暗黙のルールとして、白いウェディングドレス姿の花嫁を一番目立たせるため、ほとんどの客が暗いトーンで地味めの服を着る。 客が白いトーンの衣装を着ることは礼儀ではない。


最後に披露宴だが、韓国ではほとんどの場合結婚式後は近くのレストランや式場の中にあるレストランで食事をすることで披露宴の代わりとする。大勢の客が食事するところを新郎新婦と両家の親が一緒に一つ一つテーブルを回りながら、あいさつをすることで結婚式を締めくくる。 日本のように披露宴の出し物や二次会に行くということはほとんどない。


今は国際結婚も増加している。国が違えば習慣や文化が違うことは当然である。さまざまな違いに戸惑わず、自分の幅が広がる、違いを楽しむと思うなら豊かな人生になるのではないかと思う。

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