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韓国発見シリーズ50 「最近韓国で話題の長寿に関する研究結果」

2016年07月01日

最近韓国で話題の長寿に関する研究結果

ことし1月19日、長寿科学研究所長キム・ジョンインが発表した研究結果が話題になっている。キム所長は韓国の65歳以上のお年寄りの1・6%が100歳以上まで長生きすると発表した。


人々を驚かせたのは、その長寿の要素が既存の社会通念を覆す内容だったからでもある。研究によると100歳生存率の高い地域は、都会化が相当の水準に達した首都圏の衛生都市だった。長生きするには風光明媚な山やきれいな田園の自然の中で暮らすというこれまでの固定観念を否定する結果である。


調査結果によると最高長寿地域は京畿道「議政府市」だった。当市の65歳以上のお年寄りで、100歳に到逹する人は千人当り115人に達した。1位から9位まで全てが京畿道にある都市で、人口規模で見れば約42万~120万人の中小都市だった。


長寿地域を作る要因は大きく分けて5つ挙げられる。1つ、1世帯当たり月の最低生活費が平均203万ウォン(約19万円)。2つ、経済活動人口数が千人当り平均90人。3つ、上下水道普及の割合が平均68%。4つ、道路の鋪装割合は平均75%。5つ、都会化水準が高く大型病院が近くにある。このような地域であればあるほど100歳生存率は高くなった。


真の長寿とは単に長く生きるだけでなく、いかに元気で生き生きと暮らすかの問題だ。そのような視点からキム教授は「快適な都会化」が進むと、良い100歳時代を迎えられると強調する。快適な都会化とは病院が近くにあり、各種文化生活や社会的関係網を形成するのに便利な環境を指す。キム教授が研究してきた長寿の要素は、遺伝的要因を含め多くの環境的要因が有機的に結合していた。


キム教授は「これからの長寿時代は個人の生活習慣も大切だが、国家の役目がより重要である」と言い「100歳時代のために国家は高齢人口の最低生計の財源を確保し、社会的システムを構築するためにより多くの研究と投資が必要である」と述べた。

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