先日、第4回菊池米食味コンクールを開催しました。菊池米は歴史やおいしさの割には、魚沼産コシヒカリなどのブランドに比べ、全国的な知名度の点ではいまひとつ及びません。「国際大会で入賞し菊池米を全国ブランドにする」ために始めたのが菊池米食味コンクールです。地域内で切磋琢磨すると同時に、米づくり名人を招き栽培技術を全国トップレベルに向上させる。言わば、国際大会のための地区予選の位置付けです。

昨年、菊池米が見事国際大会で九州初の金賞に輝き、さらに世界最高米の一つに選ばれたのは、この菊池米コンクールという新しい試みに挑戦された生産者のご努力のたまものでした。

ことしの応募総数は340件と、第1回目の62件からは約5倍に急拡大。上位入賞米は、その場で大手米卸企業から通常相場の2倍ほどの高値で買い取られ有名デパートで販売されるので、生産者の意欲は否が応でも高まります。

さて、ことしの米食味国際大会は、12月3～4日に菊池市で開催されます。猛暑と大雨で米づくりには厳しい環境でした。応募総数5600件もの競争の中から、果たして菊池米が二年連続の金賞なるか。天命を待つのみです。